続けられるだけ続けてみたい。
アイドルらしい、「僕のことを好きになってね」な文章は、きっとこんな文章の事を言うんではないだろうか。これか。これな気がする。これは私の知ってる北斗くんのような気が、しないでもない。しないでもないぞ。これか。これが私の思う北斗くんか。まじか。めっちゃファニーなボーイやんけ。
これが今回の感想。
今回は内容うんぬんじゃなく、「北斗くんのひらがな」についてダラダラ書きたいと思う。今回のひらがなの可愛さは異常だった。最高だった。前に北斗くんの選ぶ言葉が知りたいと泣き言を書きましたが、今回のエッセイはそれが垣間見えてめちゃめちゃ興奮した。
「へーーーー!!!!北斗くんはひらがなのことそう思ってんだへーーーーー!!!!!」
とクラスのお節介女子のような反応をしてしまった。
今回、北斗くんが「ひらがな以外の選択肢もあるのに、わざとひらがなを使っていた」のがこれ。
ぽっかり
すべて
あふれた
よくわかる
ふんばったら
またぐ
はっきり
お年ごろ
こぼした
こっけいさ
おまえ
うそをつく
そっくり
特に私が「まじか好き!!!!!」となったのは
「ぽっかり」「そっくり」「はっきり」のカタカナでも良い言葉と、「お年ごろ」「こっけいさ」「うそをつく」の漢字を使うのが妥当な言葉。
まず前者。そもそも北斗くん、カタカナあまり使わないのですよ。そこからもうカタカナよりひらがなの方が好きなのが感じられてニヤニヤしてしまいます。カタカナって一刀両断!って感じしません?「ポッカリ」はマンホールの蓋が開いているようで優しくないし、「ソックリ」は瓜二つ感強まるし、「ハッキリ」はもう白!黒!て感じ。
お願いだ伝わってくれ。
そこをひらがなにしてある意味濁す。やわらかく、あくまで概念の話をしているような、言いたいのはそういう事じゃないのさ。と諭されるような。ひらがな好きとしてはたいへん心地が良いのです。
そして私がお節介女子になってしまった最大の理由。
漢字を使うのが妥当なのに「あえて」使わない選択をした事が見受けられる言葉たち。なんてこった、大好きだぜまったく。
「こっけいさ」が一番グサッときました。「滑稽」は滑稽と書かれて初めて滑稽だと読めるくらい漢字込みで世に浸透していると思っていて。「こっけい」と書かれて「滑稽」と同じレベルの滑稽さを体感するのは難しい話である。けれど北斗くんはこれこそ「わざとひらがなにした」。「滑稽さ」が正解にも関わらず、多少の読みにくさ、認識しにくさも天秤にかけた後「こっけいさ」と書いたのであれば、間違いなく北斗くんは漢字とひらがなでは違った解釈になると考えている事になる。やったぜ!!!!北斗くんは「滑稽さ」だけでは表しきれない何かを「こっけいさ」にのせたわけだ。それは何か。
きっと幼き日の少年の言葉を、今の北斗くんは可愛らしく思っているのではないだろうか。小さな頃に感じた「滑稽さ」は、今となれば滑稽だと書かれるまでもない、「こっけい」程度のものだと感じたのではないだろうか。
愛おしい。愛おしくないわけがない。滑稽がゲシュタルト崩壊?わかる。
そして「うそをつく」。漢字にするなら「嘘をつく」。でもしなかった。まさにやわらかく、言いたいのはそういう事じゃないのさ。と諭されるような。北斗くんにとって「優しい嘘」は「うそ」なのだろう。
北斗くんにとってひらがなは「優しい」。そう思えるだけでひらがな好きは天にも昇る心地になれる。
読点は相変わらず慎重で計画的。でも今回は文自体が短く句点が多かったので身構えずにポンポン読めた印象。「子を産んでしまうかもしれぬ」から事の重大さを感じてクスッと来る。うんちに行きたくなるたび小さな頭でいっぱい考えたんだろうな。可愛いな。そもそもうんちで話に花を咲かせる姿が楽しそうで何より。というかそんな二十年前の話を覚えているなんてどれほどの衝撃だったのか。私もそんな質問をしたような記憶があるけど何言われたか一切覚えてない。北斗くんの、両親との大事な思い出なんだろうな。
北斗くんのひらがな抜粋
ぽっかり
すべて
あふれた
よくわかる
ふんばったら
またぐ
はっきり
お年ごろ
こぼした
こっけいさ
おまえ
うそをつく
そっくり
「全て」はひらがなで書く主義と見た。
2019.4.20発売ー2019.5.19返信