お世話になっております、ちくたくです。
SixTONESデビューコンサートツアー TrackONE IMPACT
1月6日昼公演 横浜アリーナ
に参加してきました。
これから書いていくことは、全て私の幻覚であり妄想であり何一つ根拠も証拠もありません。あくまで私が今回のライブのパフォーマンスを見て感じたことなので、「こいつはこう思ったんだな」で流していただけると幸いです。記録用メモだと思っていただければ。
ネタバレしかしません。
出でくるのは人外ばかりです。
殺すだの死んだだの言うのでそれが苦手な方も逃げてください。
もういいかな?
今回のライブというかデビューコンサート、見終わった直後の感想は「映画化した…」でした。歌われる曲やパフォーマンスがどうしてもひとつの物語のように思えてしまって、アンコールの「光る、兆し」は完全に”大人気シリーズ 感動のフィナーレ!”と銘打たれた映画のエンディングでした。
一番最初から書いていきます。
極力ネタバレを踏まずに挑んだ1月6日昼公演。
会場に入ってステージの垂れ幕を見たとき、「サイバーパンクな感じなのかな」と思いました。配線張り巡らされてるように見えたので。
ライブが始まりクリスタルのようなゴンドラの中にいる6人。まさかの縦回転で度肝を抜かれましたが、ここまではまだ「SixTONESのライブ」を見ていました。
そのゴンドラから6人が降りた時「生まれた」と思ったんです。これがいけなかった。この瞬間から私の前に居たのは6人の人間ではなく、宝石の中から生まれた人でした。
続くJAPONICA STYLE。6色の光がメンステ→センステ→メンステって空を駆けたんですが、これもいけなかった。宝石から生まれた6人は光を操れるんですね。宝石はその輝き、光で人々を魅了するものですから完全に腑に落ちてしまいました。
”Laugh” in the Life、RAM-PAM-PAMとオリジナル曲が続きます。
余談ですが、ラパパの慎太郎くんの”自由になって”のふわっとジャンプする振り付けが大好きなんですけど、それを見たとき「慎太郎くんにとって”自由になる”は鎖を断ち切るじゃなくて羽を広げて大空に舞い上がることなんだな」とぼんやり思いました。
各々の個性が際立った曲というよりは、「6人の歌声が重なり合う」を強く感じるオリ曲選択でしたね。
そして新曲NEW WORLD
めちゃ良い曲。嫌でも重ねちゃう。
We got a STONEだって。好き。
でもこのNEW WORLDが思えばすべての元凶でした。
サビの"again and again"で「何度も輪廻転生してるんじゃ…?」って思っちゃたんですよね!!!!!!厨二病だから!!!!!!
何度も何度も生まれ変わって、記憶なんてないのに惹かれてしまう君を何度も何度も探しては失って。今この瞬間は何万回と命を落とした6人がやっと掴んだ「幸福」の瞬間なんだ…みたいなそんなことを考えながら、叫ぶように歌う6人を見ていました。
多幸感の溢れるステージは、ダンスタイムから一変します。不気味なレーザーライトをいとも簡単に操って狂ったように踊る6人、めっちゃ怖かった。(訳:アホほど好き)
そして人外幻覚見がち人間としては涎モンだった厳ついマスク!!
このパフォーマンスが最高すぎた。
でもこのガスマスク的な装飾のせいで「サイバーパンクな世界観」と「宝石から生まれた6人」の点と点が一気に繋がってしまったんですねえ。
機械が支配している世界において不気味で邪魔な存在である6人は監獄的なところに幽閉されてしまっている。加えて、マスクさせられてるって事は口、声が脅威になるつまり6人は光と音を操れるのでは?
幽閉されているにも関わらず、6人はマスクを付けたり外したり舞わせてみたり。まるで規制しようとする何かを嘲笑うかのようで鳥肌が立ちました。
大人しく掴まっててあげるけど、残念ながら労力の無駄だよ。
と三日月型の瞳に諭されているようで好きが零れ落ちました(ドMかな?)
RIGHT NOW
サイバー側、幽閉する側の6人。
RIGHT NOW~THE D-MOTIONはサイバーな6人が宝石の6人に段々と感化されて呪い的なサムシングが解けていく過程的な幻覚を見ていました。
KEEP GOING
ライティングがすごく綺麗だったのをなんとなく覚えています。
不遇な環境であっても楽しんで、どんな色にも染まっていける。
光と音を操るまるで機械仕掛けの6人。
宝石のようにギラつき眩い6人と心を殺してでも大事なものを守りたい6人が、SixTONESの体を使って融解し迎合し合っているように感じました。
前回のライブ同様レーザーを反射させていた鏡を曲ラストで立てかけて、ひとり1つの鏡に顔を写す演出。6人の表情がすごく晴れやかで愛おしかったです。
ここで一旦幻覚終了。
この星のHIKARI~明日の記憶は「あいのうた」セクション。
恋愛、親愛、友愛、ファンへの愛、メンバーへの愛、強くて優しい愛が詰まった曲ばかりで心が柔らかくなりました。
丁度6曲なので、ひとりひとりが歌いたい「あいのうた」を選んでたら素敵だな~と思ってます。
布がいっぱいの重そうなコートを羽織ってのTelephone。
ここからはパーティーセクション。
Telephone~Right moves
6人が人生の山も谷も全力で謳歌していてめちゃくちゃ楽しい。
いつまでも下らないことで凹んでシャンパン飲んで忘れてクラブで踊り明かしてほしい。一生幸せでいてくれ。と願いながら、どこかで 「でもこれも何万回と生まれ変わった内の1回だからきっと6人はちゃんと出会えずに死んでくんだ………」と思って勝手に泣いてました。ほんとに勝手ですね。
Mr.ズドン
ここでね、6人がめちゃめちゃ楽しそうでね、上の「ちゃんと出会えずに死んでくんだ…」って思ったのを取り消したんですよ。
この世界(マフィアとします)の6人はちゃんと出会えたんだ…って安堵したんです。今まで見ていた幻覚も、そう考えられん事もない要素が重なっただけで的外れだったな~みんなちゃんと幸せやんけ~~~と思ってたんですよ。…思ってたんです……
映像
思ったのは「神様だ…」でした。
命なんて指先ひとつで消してしまえる残酷で美しい神様。世界なんて簡単に狂わせてしまえるから箱みたいな小さな部屋に押し込められてしまっている神様。「暇だから」ですべてを滅亡させられる神様。
そんな神々しさを抱いたまま映像は終了します。
鳴り響く音楽。
的外れじゃなかった…と思ってしまいました。
磔にされた6人。落下防止のベルトが拘束具に見えてしまって、危険な場所にも関わらず音楽に身を任せる6人がどうしようもなく怖くて。
「楽しくなくては死んでしまう!」とヘラヘラと笑いながら命を軽んじているようで、この6人の神様がすべての悪夢の生みの親であると確信してしまいました。
幸せになられちゃ面白くないから何度だって痛めつけるし、何度だって苦しめる。幸せになった側からGAME OVERとばかりに殺してしまう。
さっきのマフィアの6人も「絶対殺されてる」と思いました。
だって幸せそうだったから。
何度も何度も生まれ変わって、何度も何度も苦しんだ6人は、神様のおもちゃでしかなかったんだ…と言いようのない絶望感に襲われました。
殺され続けるのもSixTONESの姿をした6人で、殺し続けるのもSixTONESの姿をした6人。6人の幸福を6人は忌み嫌う。
嘲るように空に身を任せる6人が馬鹿みたいに神々しくて、馬鹿みたいに怖かった。
でも最後、これは正直本当にあった演出かは分からないんですが(ガチもんの幻覚かもしれない)、6人が磔にされてたスクリーンに自分たちの姿が映ったんです。
まるで鏡写しのように。
ここで全部の点が完全に繋がってしまった…
サイバーな6人と宝石の6人を出会わせ衝突させて遊んでいた神様の意に反して、ふたつの魂は迎合し、より美しいものになった。
その晴れやかな笑顔を見た瞬間、神様の中で何かが崩れた。
Amazing!!!!!!、WILD OF MY HEARTは、神様の覚醒の歌だと思っています。
大事なものを知った神様はより強い力を得る。
スパークする白い光がめちゃめちゃ綺麗で、目に入る度眩しいのに愛おしくて、今まで使わないでいた優しい力が流れ込んでくるようで、とにかく半端ない多幸感だった。
”いつかは果てていくこの命 出来るなら君と眠る”
この6人は神様じゃなくなるんだな、と思いました。
次の輪廻転生は生き写しではなく自分自身で。
特別ではなくなるけど、それでも6人で掴む「幸福」をしりたい。
みたいな。
そしてSixTONESはじめてのオリジナル曲
BE CRAZY
神様は人間として、地球で、日本で、アイドルを目指すことになるんですねーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
雷が轟き雨音の響く会場は、一気に冷たい空気へと変わっていきます。
今までの紆余曲折すら流しきってしまいそうな雨の勢いはそのままに、6人はポツリポツリと独白を始めます。
Imitation Rain
こんな弱弱しい曲だと思ってなかった。いやもしかしたら本来は強い曲だけど独白のせいでそう聞こえるだけなのかもしれない。分からない。
でも私は弱弱しくて、今にも砕けそうで、でも震える足が崩れないから、だから最後の力を振り絞って必死に強くあろうとしている曲に聞こえました。
いつ崩れるか分からない体だと知りながら、それでも一歩、土砂降りの雨の中を進もうとしているように見えました。
後ろに現れる炎も退路を絶っているようにしか見えなくて、立ち止まることは許さないとばかりに燃え盛っているようにしか感じなくて、「そんなに苦しめないで」と胸が痛くて痛くて仕方なかった。
Imitation Rain、直訳すると「偽物の雨」。ずっと「雨のような何か」とか「涙」とかそこら辺かなと思ってたんですが、今回のライブのImitation Rainは「本物になれない悲しみ」だと思いました。
真実はどうなっているか分からない。それでも、たとえ偽物だったとしても、それでも僕らは前に進むしか残されていない。
「デビューは無理だろう」と諦めていた6人に舞い込んだ突然のデビュー決定報告。何が決め手だったの?何がダメで今までデビューできなかったの?そんな言葉を投げる相手はもう雨の彼方。
そんな虚しさの中で、それでも6人は手を取り合って前へ進む。
神様だった6人は、神様のいなくなった世界を歩いていく。
これをバッドエンドとするか、ハッピーエンドとするかは受け取り手次第。
そんな感じ。
本編が終了。
アンコール。
NEW WORLD
完全に1シリーズの最終話でした。しかも3話の特殊エンディングとして使われた曲。その時は3話をイメージした曲でしかないと思っていたのに、実はシリーズ全体を通してのイメージソングだった。みたいな感じ。
ここで言う3話は「宝石の6人と機械仕掛けの6人」で、シリーズ全体は「神様に何度も生み落とされて何度も殺された6人が報われる物語」。
3話では”again and again”が耳に残ったけど、最終話では”きっといつかは 辿りつけるから”に涙腺を持ってかれてしまいました。
脳内PVもモノクロの映像の中で青年が「again and again!」と胸元を鷲掴みながら叫んでたのに、アンコールでは真っ白の世界で色んな世界の6人が交じり合いふざけあって笑いあっていて。
”たとえ暗闇でも その手を離さないで”で遠い遠い場所から背中合わせで飛ぶように引かれ合う、同じ顔をした神様と人間が気付いて振り向きあって手を伸ばしあって、”Go way”で伸ばした手の指先が触れ合った瞬間画面がホワイトアウトする映像が見えました。
とにかく、本編は「たとえ何度諦めそうになっても、この手に縋って、新しい世界に飛び込み続けていれば、いつか何かを掴める日がくるから」みたいな不確定な未来への不安は6人で乗り越えていこうって曲に聞こえたんですが、
アンコールは「何度も苦しんで殺された過去さえも全部自分の糧になっているから、今の自分が一歩踏み出すことを楽しめるのは、過去の君が何度も足掻いてくれたから」みたいな今までの道のりを優しい眼差しで眺めているような曲に聞こえたんです。
どちらもきっと正解なんですよね。
”Laugh” in the LIFE
これはもう間違いなくスピンオフ。もしくは5分尺のミニキャラアニメ。
色んな6人がただただ楽しそうに笑っている部分を切り取った平和なやつ。
光る、兆し
フィナーレと銘打たれた映画の主題歌。
ただの人間、SixTONESの6人の人生にスポットを当てた作品。全米が泣いた。
ここまでお付き合いありがとうございました。訳わかんなかったでしょ?私も。
でもこの幻覚は消してしまいたくないな、と思って頭の中でゴチャゴチャしていたものを文字にした次第です。
ライブの構成順に書いていきましたが、私の見ている幻覚の時系列としては
1、神様が楽しみ欲しさに生き写しを色んな世界に作り出す
→映像、PARTY'S ON マフィア回はTelephone~Mr.ズドン
2、サイバーな世界に宝石の6人を生み落とす
→Rollin'、JAPONICA
3、世界から嫌われ幽閉されるが、そこで仲間を見つける
→”Laugh” in the LIFE~NEW WORLD
4、最初は神様の思惑通り衝突していた2組が融合へ向かう
→Sun Burns Down~KEEP GOING
5、鏡に映った6人を見て、神様の何かが崩れる
→KEEP GOINGラスト × PARTY'S ONラスト
6、覚醒し良い奴になる
→Amazing!!!!!!~WILD OF MY HEART
7、人間(SixTONES)になる
→BE CRAZY
8、神様のいなくなった6人は弱弱しくも前に進む
→Imitation Rain
我ながらようこんな事考えんな~って感じですよ!でも思っちゃったんだもん仕方ない~~~~もっかいライブ行きたい~~~~~~!!!!!!!!!!!
大人しく映像発売されるのを待ちます…………行きたい…はぁ
以上が私が7,100円払って見た2時間半の上質な幻覚の全てです。
「規制してくる何か」だの「神様はもういない」だの所々現状と重ねてしまう部分があって、ジワジワと心臓を蝕まれているようで、決して幸せな幻覚ではないですが、どうかここまで読んでくださった方の白昼夢になれますように。
今年の目標:語彙力磨く。